それぞれ、機能が違います。@モミガラくん炭は、多孔質の軽い粒ですから、土壌の通気性を良くする、微生物のすみかとなることが期待されます。A牛ふんは、通常は木質チップが牛の敷料として含まれています。これが堆肥にも入っていますから、土壌有機物の補給になります。肥料成分も、窒素、リン酸、カリを含んでいます。Bバーク堆肥は、粉砕した樹皮に分解促進のため窒素を加えて堆積したものです。AとBを比べると、5年以上の長い目で見れば、Bがいいです。樹皮にはリグニンなどの分解しにくい炭水化物が含まれますが、一旦分解されれば、良質な土壌有機物になります。ただし、分解するときに窒素を必要としますから、畑の窒素を奪うかもしれません。Aは、Bに加えて肥料的な意味合いもあります。窒素は1%程度は含んでいますから、分解するときに畑の窒素を奪うことはなく、放出する方が多いと思います。@は、AとBとは性格が違います。役に立つ資材ではありますが、有機物は含んでいないか、あってもごく微量です。したがいまして、AまたはBを使い、できれば@も併用するのがいいかと。AとBのどちらがいいかは、価格や入手しやすさでご判断頂ければいいと思います。なお、Aを、畑1平方メートルあたり2kg程度使うと、大豆やサツマイモ、ジャガイモは肥料を使わないで栽培できるくらいの肥料成分が補給できます。ちなみに、私は鶏ふん専門です。理由は、肥料として使え、肥料代を使わない、または使ってもわずかですみ、お金がかからないことと、1平方メートルあたり100〜300g使う程度でよいので、散布が簡単だからです。
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